この度、11月10日(日)14:30~16:30にて、DeSET研究テーマ「量産型海中・海底ステーションの構築」において、天保山まつりにて実海実験を行うことになりました。
DeSET ”とは:2017年4月から開始された、日本財団、一般社団法人日本先端科学技術教育人材研究開発機構および株式会社リバネスの共同事業です。本事業は、XY 軸方向の分解能が100m以下の海底地形図を地球上の全海域に渡って作成することを最終目標とし、その実現を飛躍的に加速しうる技術を日本国内から生み出すことを目的として行われています。
今現在100m程度の分解能で計測済みの面積は、全体の7%以下とも言われおり、海底には、未だ広大な未知の領域が残されています。
詳細な海底地形図を作ることで、津波の発生や水産資源の移動、気候変動、海底地震、鉱物や有機物等の海底資源、ケーブルやパイプラインの経路等に対して、これまでにない有用な知見を得ることができるはずです。
私達は今現在の海底地形図作成のプロセスにおいて、母線の運用効率が悪くまた、コストが高いという課題に着目し、母線の代わりとなる海中・海底ステーションを利用することで調査スピードUPが図れるという仮設を立て、基礎実験・製作を行ってまいりました。
今回の海底ステーション製作にあたり、大阪市内の町工場にご協力頂きました。
昨年4月にオープンしたオープンイノベーション施設GarageMinato(大阪市イノベーション拠点立地促進助成制度認定)を立ち上げ、専門性をもった町工場が強固な連携を創り、ベンチャー企業、研究者と共にアイデアをものづくり町工場でカタチにする連携を行ってきました。
今回のプロジェクトで、弊社自身がベンチャー企業となり社会課題解決に向けた、取り組みを、研究者・町工場の技術者の皆様と共にフラットな関係で作り上げた事は、大変有意義な取組だと思っております。社会課題解決という共通の目的を共有し、個々が専門性を出し合うことで、イノベーションを起こしていく。
今後、この実験を通して世界で使われる製品を開発していきます。是非、世界の海に挑戦する第1歩である今回の実験に是非お越しいただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
【実験場所】天保山岸壁(〒552-0022 大阪府大阪市港区海岸通1丁目1-10)
ホームページにて詳細ご覧ください。
https://www.seikouseimitsu.com/info/2019/4339/